Tomoko Takashio's Spur
金融ソリューション事業推進一部
グループマネージャ
子ども時代から変わらぬ自分を大切に。
自身の幅を広げて社会貢献を。
子どものころから自分のことは自分で決めたい性格でした。小学校3年生の時に親に中学受験したい!と宣言。興味のある学校の文化祭を全て回って自分に合いそうな学校を探し、塾選びも体験学習を通じて情報収集し、気に入ったところに通わせてもらいました。自分が決めた受験予定校以外の学校の願書を買ってきた親とは大喧嘩したほど、自立心旺盛な子どもでした。
希望していた私立の女子校に入学してからは、スポーツに邁進しました。部活はソフトボール部で、運動会に向け、バスケやバレーといった球技や、クラス全員が走るクラス対抗リレーのバトンの練習をひたすらやっていました。学校行事が盛んな学校でしたが、わたしたちの学年は特に熱心で、勝つためにクラス一丸となって頑張っていましたね。
高校に入ってからはアルバイトもしたかったのですが、父親の反対に合い、実現しませんでした。大学生になったタイミングで再度掛け合うも、難色を示されました。そこで、父親の考えを探り、どういうアルバイトだったら認めてもらえるかを考えて仕事選びをし、父親を説得した、ということもありました。
こうして学生時代を振り返ってみると、今の自分の考え方・働き方にかなり通じているものがありますね。
新卒で入ったのは、銀行系のシステム子会社です。はじめからシステム系の仕事をめざしていたわけではなかったのですが、理系出身で、当時はSEや金融系の就職活動が早く、この分野から活動を始めるうちに興味を持ちました。女性が当たり前に活躍している職場だったのも良かったですね。中学~大学と女子校で、なんでも女子だけでやるのが当たり前、男女差を意識せずに過ごしてきたので、自分に合っていました。
NRIに移るまでの12年間をこの会社で過ごしましたが、融資や外国為替の勘定系システムのエンハンス開発や、新規システム構築プロジェクトなど、さまざまな業務を通じて金融SEとしてのキャリアを積ませていただきました。とても成長できる環境でしたが、お客様が親会社である銀行一社に限られることが気になり始めました。もっと多くのお客様と相対してみたい、そしてお客様を通じて社会貢献に繋げたいという思いが強くなっていったのです。新たな分野でチャレンジし、自分をもっと高めたいという気持ちがわき、担当する業界や仕事の幅が広いと感じたNRIへの転職を決めました。
NRIには2012年11月に入社しました。最初に手掛けた案件は、インターネットバンキングサービス「Value Direct」を九州の地銀に導入するものでした。プロジェクトマネージャ(PM)として携わったのですが、同時進行の別案件の影響もあり、時間も人も不足する中、週4日は九州のお客様拠点でシステムテストを行い、残り1日は東京に帰って資料作成、それを持って九州に戻るといった日々でした。失敗してもおかしくない状況でしたが、お客様側のPMと共に打開策を検討、地銀側担当者のテスト協力も得て、なんとかリリースにこぎつけました。実はお客様からテスト協力を得ることには、NRIではあまり前例がなく慎重意見もありました。が、お客様と議論を重ねた上で出した対策だったので、NRI社内を説得することができました。
入社直後のこの案件は、自分にとって印象深いプロジェクトとなりました。前職と仕事のやり方が異なる中、また新しいお客様と相対する中、信頼関係を築いて難しい状況を打開できたからです。その後、投資信託窓販業務ソリューション「BESTWAY/JJ」や「Value Direct」の企画や営業に従事し、多くのお客様と相対するようになっていきました。現在は、金融機関向けASPサービスをご利用いただいている会社に対する営業統括マネージャとして、コンサルティング部門と連携しながら、新しい企画提案や、さらなる支援に繋げる活動を行っています。
NRIに入社して変わったことというと、実は「友達」が増えたんです。営業寄りの業務になったことも大きいのですが、まず、身の回りのさまざまなことをサービス目線で見るようになりました。例えば、行きつけの飲食店のどこに自分は惹かれているんだろう、心地よいサービスって何だろう、と考えるようになったのです。サービスは量が多ければ良いとは限らず、たとえば、沢山話しかけるお店よりも、普段はほっといてくれてたまに話をしてくれる店のほうが心地よかったりする。そして、そんなお店に通ううちに、そのお店の常連さんと「友達」になる。営業のため3年前にゴルフを始めましたが、ゴルフスクールでも異業種の「友達」ができました。違う世界に住んでいる人と話すことで、世の中のいろいろなところに目が向くようになりましたし、新たな気づきがあります。また、狙っているわけではないのですが、こうしたプライベートでの会話が、お客様との関係性を築くための営業トークに役立ったりします。机上の勉強もいいですけど、わたしは実践のほうが好きなので、いろいろな人と話をして得た情報を咀嚼して、自分の言葉で話したい。そんなふうに、いまは自分の活動の幅を広げるのがすごく楽しいです。
現在、営業統括マネージャですが、各お客様を担当する営業の属人化をできるだけなくしていきたいと考えています。営業は個人に依存しがちで、顧客との深い関係性を築いても、その人がいなくなったら関係がなくなってしまうことも多い。そこで「マルチな営業組織づくり」を目指しています。お客様に対し複数名の営業担当がつくようにし、お客様からは相談相手が増えるよう、チーム内では営業同士がカバーし合えるようにすれば、お客様の満足度と働き方改革が両立できるのでは、と考えています。
当面先の話にはなりますが、引退したら、何かしらの形で地方創生のお手伝いができないかと考えています。いまも、お客様先への出張があり、各地に滞在しながら仕事をしているのですが、地方を転々としながら、仕事やプライベートで築いた人脈や技術を活かしてボランティア的に何かできればと。性格的に完全引退というのはないと思うので、会社員とは別の形で社会貢献できたらいい、そんな風に思っています。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。
OTHER INTERVIEW
Tomoko Takashio
金融ソリューション事業推進一部
グループマネージャ
Kanako Fujita
SLプロジェクト二部
プロジェクトマネージャ
Sachiko Shiba
産業システム事業二部
グループマネージャ
Kana Takeda
未来価値研究室
研究員
Megumi Endo
IT基盤HRM部
部長
Tomoe Yabu
産業システム事業三部
グループマネージャ
Yuka Shiromoto
金融ソリューション事業推進一部
アプリケーションスペシャリスト
Eri Nishiyama
YHシステム事業部
アプリケーションスペシャリスト
Ayumi Murata
人事部
ダイバーシティ推進課長
Akiko Gondoh
IT基盤技術戦略室
ITアナリスト