Yuka Shiromoto's Spur
金融ソリューション事業推進一部
アプリケーションスペシャリスト
同僚やパートナー会社と培った
信頼関係をベースに
時短勤務中に大規模プロジェクトのPMを担当。
中学卒業後に、高等専門学校の電気工学科に進みました。地元ケーブルテレビの情報番組で高専の紹介を見て、面白そうだなと思ったのがきっかけです。それまでは共学の普通科高校に進むことを漠然と考えていたのですが、もともと理系科目が得意だったこともあって両親も後押ししてくれました。2年生のときに親の転勤で家族が引っ越すことになったため、それから卒業までの4年間は学校の女子寮で過ごしました。3人姉妹の真ん中で、子どもの頃からマイペースな性格でしたが、10代の半ばから親元を離れて生活したこともあり、それに拍車がかかってしまいました(笑)。高専で出会ったクラスメートも個性的な人が多く、みんなで一丸になって頑張るぞというより、お互いに相手のやりたいことを尊重しながらいい距離感で付き合うことができたのも自分の性格に合っていたと思います。
また、中学の途中から茶道教室に通い始めて、高専を卒業するまで続けました。主催されていた女性は茶道と華道の師範の免状をお持ちで、なおかつ社会人になってから大学院に通われていた方で、茶道を習うというよりはその先生とお話しをするために通っているような感じでした。一緒に習っている人たちも社会人の女性が多く、仕事のことや自立して生活するということ、やりたいことをして自分らしく生きることなど、そこに集まる先輩方からたくさんの刺激を受けました。いま思えばとても貴重な時間でした。自分もやりたい仕事に就いて、それを続けていきたいと思うようになったのは、そのときの経験があったからだと思います。
2008年の入社以来、一貫してBESTWAY事業に携わっています。日本版ISA制度への対応プロジェクトなどに開発として関わり、2013年8月から2014年6月まで産休と育休を取得しました。育休後は時短で同じ現場に復職し、2015年から2016年にかけて初めてのプロジェクトマネージャ(PM)を経験しました。その後、2016年秋から2017年いっぱいにかけての1年強、つみたてNISA制度対応の大規模プロジェクトのPMを担当しました。2019年に事業部へ異動し、現在は主に地方銀行さん向けのユーザー対応を行っています。
復職にあたって時短を選んだ理由は、自分も子どもも無理をしないことを最優先にして、保育園のお迎えに間に合う時間に帰ることを前提に考えたからです。裁量労働のまま仕事をやりきって早く帰るという選択肢もありましたが、自分の性格的に決まった区切りがあるほうが良いので、8時40分から15時40分までの時短勤務としました。NRIは育児中も裁量労働を続ける社員が多く、時短勤務で開発に携わっている人が知っている範囲にいなかったのでとても不安でしたが、逆に前例を作りたいという気持ちもありました。結果的には、上司や同僚の理解と手助けもあってPMと育児を両立することができました。子どもが小学校に上がったこともあり、昨年(2021年)からは裁量労働に戻しています。
時短勤務中に2回のPMを経験しましたが、2回目のプロジェクトは1回目のものよりはるかに大規模なため、時短勤務で引き受けるのは無理ですと断るつもりでした。そのとき当時の上司が「この先もう何年か時短勤務を続けるつもりなら、いまのうちに大きなプロジェクトのPMをやっておいたほうがいい。数年先、裁量労働に戻ってからにしようと考えていると、その間に一緒に働くメンバーが変わってしまい、初めて大規模プロジェクトのPMを引き受けるタイミングでよく知らない人たちとやらなくてはならなくなる。それよりも、気心知れたメンバーや、付き合いの深いパートナー会社さんと一緒にやるほうがいいのではないか」と言ってくださったのです。確かにその通りだなと思ったので、不安はありましたが引き受けることにしました。
毎日15時40分には退社しなくてはならないので、当然時間は足りません。不在のときに急ぎの判断を求められるケースもあります。そんなときは、それまで一緒に仕事をしてきてわたしの能力や状況をよく把握してくれているメンバーが、わたしに代わって判断してくれました。プロジェクトが成功したのは、メンバーとの間に強い信頼関係があり、お互いに任せ合うことができたことが何よりも大きかったと思いますし、時短勤務中にやりきれたことは自分自身の自信にもつながりました。メンバー全員への感謝はもちろんのこと、わたしの状況を見越してPMへのチャレンジを勧めてくださった上司と、見守ってくれた会社には本当に感謝しています。
NRIで活躍している女性には「仕事もプライベートも100%以上」で「何事に対しても全力投球」というスーパーウーマンのような方も多くいらっしゃいますが、わたしには難しいと感じています。時短のときの仕事は80%くらいでしたし、家事だって100%をめざす必要はなくて、自分なりに決めた範囲内でできることを一生懸命やればいいのではないでしょうか。無理をして燃え尽きてしまったら元も子もないので、自分のペースで着実に進んでいけば良いと考えていますし、NRIはそんな働き方が可能な会社です。
わたしは10年ほど開発の現場を経験した後、もっと視野を広げるために希望を出してお客様に近い部署へ異動しました。これまでに培ってきたシステムに関する知識や開発経験をベースに新しいキャリアを積み上げて、これから先もできるだけ長くNRIで働き続けたいと思います。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。
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