Akiko Gondoh's Spur
IT基盤技術戦略室
ITアナリスト
アナリストとしての成長を通じ、
人々が幸せに暮らせる社会の実現に寄与したい。
所属している部署は、先端技術を調査し、お客様企業や自社のデジタル戦略立案の支援を行ったり、イベント登壇や弊社から毎年刊行している『ITロードマップ』などの本の執筆を通じて世の中へ発信することをミッションとしています。
半年に1回調査テーマを決めるのですが、入社して初めて担当したのが「高齢者向け支援テクノロジー」でした。会話音声やスマートウォッチで取得できるような睡眠や歩行データ、その他声や視線の動きなどのデータを元に認知機能の衰えを察知する技術です。まだ黎明期の技術なのですが、社内やお客様からも多くの関心をお寄せいただきました。その後ビジネス検討に活用いただいたケースもあり嬉しかったです。
『ITロードマップ2022年版』では「デジタルESG」というテーマを担当しました。ちょうど企業や経営の在り方が変わっていく大きな節目でもあり、どうITでサポートできるのかは調査しておく必要があると思っていました。企業や金融機関、投資家などの目線での技術以外のトピックが多く、知識を習得しなければならない点は大変でした。また、リアリティを持って語れるよう、文献だけでなく社内外の有識者、お客様との意見交換を大事にしながら成果物を作り上げていきました。刊行後は、メディアやお客様からお問合せいただき、やりがいを感じています。
NRIに入社する前は通信系のSIerで働いていました。きっかけは、学生時代に参加したインターンシップで、海外の金融インフラの調査業務を経験したことです。政府や公共機関、大企業と共に未来の仕組みを作り上げていく仕事に魅力を感じたことでした。そこで、インターンシップ先が協業していたSIerに入社しました。
システムエンジニアとして働いた後、営業企画、市場動向調査、商品企画、R&Dなどを経験し、前職のキャリアの終盤ではAIをベースとした商品の開発に携わりました。シリコンバレー拠点でスタートアップとの協業に向けて活動した時期もありました。
前職で印象に残っているのは、若手の頃、複数の会社が利用するプラットフォームの運営に携わっていた際の「料金体系の整理」です。地味な仕事で最初は正直気乗りしませんでしたが、取引内容別の件数に応じた請求金額となるようシステムの動きを調べたり、お客様にご意見を伺ったり、経理部門に相談したりしているうちに、システムだけでなく経理にも詳しくなりました。次第に、得た知識を分かりやすく伝えることに強い興味が湧き、資料にまとめお客様に説明したところ、非常に喜ばれたことがありました。感謝の言葉はもちろん、「よく勉強してるね」と言われたことが嬉しく、その後も何かと頼りにしてくださったことが、励みになりました。
今思えばもっとスマートなやり方があったのかもしれないと思う一方、地道な積み重ねによって得られる知見にこそ価値があることに気づき、大切にしていきたいと思いました。
前職でも「お客様とやりとりをしながら商品をよくしていきたい」という強い想いを持ちやりがいも感じていたため、その想いを実現できるセールスエンジニア職をイメージして転職活動をしていた中、NRIからはITアナリストのポジションを打診されました。
市場調査や技術調査は前職で経験があり、実は『ITロードマップ』の内容も参考にしていたので、それを執筆しているチームの一員になれるかもしれないというのは正直驚きのオファーでしたが、一つの商品ではなく広い視点で仕事ができフィールドが広がるところに期待感を感じました。
キャリアチェンジに不安はありましたが、新卒の頃から抱いていた「未来の仕組みを作り上げていく仕事」へのあこがれに通じることと、これまでの経験も活かせると考え、思い切って飛び込むことにしました。転職活動を進める中で自分のキャリアに対する考え方も整理されましたし、とても良い経験だったと思っています。
入社前は、NRIに対してシビアなイメージを持っており、競争が厳しい環境で社員同士が協力し合うことなど期待できないのではないかと不安に感じていました。ですので、入社後に社内で同じような分野に取り組んでいる方々とのディスカッションの機会が多く、快く応じてもらえたことは嬉しい驚きでした。学びに対して貪欲な方が多く、経験を持っている人やリソースが社内にあるならそれを利用し、利用したらお返しとして自分の知識を相手に還元する、そんな学び合う文化が心地よいですし、NRIの一員として誇りに思う部分です。
もう一つ入社後に驚いたことは、風通しの良さとボトムアップの文化です。所属する本部では、社員からアイデアを募集して、組織長に認められれば予算を付けプロジェクトとして推進していく取り組みがあります。実際に、私と同じような現場の一社員の提案が認められて、次のビジネスの種としてのトライアルが進んでいます。上司の指示に従って仕事を進めるだけでなく、自分たちも事業運営の一端を担っているのだという実感がありますし、アイデアが出てくるところもNRIの強みだと思います。
NRIの未来創発という考え方に強く共感しており、今取り組んでいることが人々が幸せに暮らせる社会の実現につながるという意識を持って仕事に取り組んでいます。個人のキャリアとしては、指名を受けて取材や講演、コンサルティングの依頼をいただけるよう、アナリストとして成長したい。先輩方や上司など明確なロールモデルが身近にいますので、非常に恵まれた環境だと思っています。
また、人の幸せと健康に興味があるので、将来はウェルビーイングの分野に取り組みたいという希望を持っています。人生100年時代といわれていますが、最期の瞬間まで自分らしく過ごせる人はまだまだ少ないのではないでしょうか。思うように身体を動かせず、介護の世話になる時間を少しでも短くできないか。身体的な自由だけでなく、認知的な部分も含めてテクノロジーで支援できることがあるかもしれません。人々の幸せな生活づくりに直接関われるそんなキャリアを、将来の夢としてぼんやりイメージしてします。
仕事柄、お客様企業の役員とお話しする機会も多いのですが、上司が同行してくれたのは最初の1、2回だけで、以後は基本的に一人で対応するように促されました。最初は戸惑いましたが、おかげでずいぶん速いスピードで成長できた実感があります。与えられる裁量が大きいことは、NRIで働く魅力の一つだと思います。また、さまざまな専門性を持つ方がたくさんいるので、一緒に仕事をする中で、その方の視点や考え方、知識などを共有いただけ、自分自身の経験値を高めることができるのも醍醐味です。
OFF-JTでも学びの機会が多く、資格取得のための支援や、研修も充実していますし、海外の大学で学ばれた方もいます。仕事を通じた成長を求める方には最適な会社だと思いますし、そんな方と一緒に仕事ができると嬉しいです。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。
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IT基盤技術戦略室
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