Sachiko Shiba's Spur
産業システム事業二部
グループマネージャ
応援してくれる人がいるから頑張れる仕事の現場。
やらされるのではなく、自ら動けば毎日が楽しい。
高校は私服通学の自由な校風で、毎年「歩く会」という行事がありました。全校生徒が一昼夜をかけて約70kmを歩き切る行事です。学校を起点に3コースあって、3年間ですべてのコースを制覇します。朝8時くらいに出発して、夜中の1時くらいまで歩いたあと、近くの体育館等で4時間ほどの仮眠を取り、翌日は早朝から帰路を走って帰る、というなかなか過酷な行事です。行きはクラスごとにワイワイ話しながら歩き、適宜休憩もあるので楽しく過ごせるのですが、帰りは到着順位が体育の成績に反映されるのでダラダラ歩いてはいられません。
「歩く会」を初めて経験した一年目は本当につらかったです。後半は足裏や体中が痛く、見えないゴールにもう走れない、もう歩けないと何度も思いました。でも友達に励まされたり、励ましたり、最後はみんなで泣きながらゴールした記憶があります。毎年、なんとか行かなくてすむ方法を考えるのですが、結局毎年参加し、最後まで走り切りました。
この経験で友情を深められたのはもとより、「自分の中で設定している限界を乗り越えられる自分がいる」ことに気づけたのは貴重な財産になりました。歩く会をやり切ったことは自信につながり、ここぞというときにもうひと踏ん張りが効くようになるなど、自分にとって大きな糧になりました。
大学の情報科学科でプログラミングやDB設計を学び、新卒で入社したとあるメガバンクでIT関連業務に従事しました。新人にもかかわらず大規模プロジェクトに参画させてもらい、大変ながらもやりがいを感じていましたが、数年後のキャリアプランが描けず転職を考えました。自分の手を動かし、きちんと中身が分かった上で仕事がしたいと思い、NRIへの転職を決めました。
入社して最初に担当したのは、汎用決済システムのエンハンスです。担当しているうちに仕事の幅が広がって新規開発がメインになり、最終的に10年ほど決済システムの設計および開発業務に携わりました。
その後、人事部のダイバーシティ推進課に異動となり、NRI Women's Network活動の運営や、採用課支援などの業務を担当させてもらいました。本社機構の仕事を続ける中で、自分はやはり何かを作り上げる工程やチームで仕事をするのが好きなのだと再認識することができました。
数年後に再び現場に戻していただき、今は産業システム二部でGM兼エンハンスPMを担当させてもらっています。
入社して5年目くらいのときに、担当していたシステムにてDBのハード障害が発生し、お客様にご迷惑をおかけしたことがありました。原因究明と対策に追われる中、顧客窓口になっている社内の担当部署の方々から多くの問い合わせをいただき謝るしかない状況でしたが、そんなときに他本部のあるPMの方から「顧客側はしっかり応対するから、柴ちゃんは対策に専念して」と言ってもらえたことが今でも忘れられません。応援してくれる人のためにもしっかり頑張ろうという気持ちになり、本当に救われました。
それからもプロジェクトが大変だったり、人間関係がうまくいかなかったりするときなど、何度となく挫けそうになるときがありました。それでも、その都度、踏みとどまれたのは、応援してくれる人や相談できる人がいたからです。
保育園年少と小学一年生の娘がいるので、平日は7時に子供たちを送り出し、18時にお迎えに行く生活です。送り迎えは旦那さんときっちり分担しています。現在はテレワークをうまく活用することで、送迎前後に仕事ができて本当に助かっていますし、旦那さんもテレワークのときには家族4人で夕飯を囲める幸せを実感しています。
週末は子供たちの習い事の送迎をしたり、自分の習い事(フラダンス、ベリーダンス)をしたりしています。下の子の育休のときに、少しは運動をしなくてはと思って始めたのでもう3年くらいになります。ベリーダンスは育休が終わったタイミングで一度やめてしまったのですが、コロナ対策としてレッスンがオンライン化されたため復活しました。フラもベリーも体幹をしっかり鍛えることができるのでおすすめです。フラダンスは近所でレッスンを受けており、そこでママ友をつくることができたこともすごく良かったです。仕事以外の場の大切さを実感しています。
昨年は緊急事態宣言が出て外出することもままならず、保育園も休園となり、家族が一日中家にいる生活が続いた時期がありました。ニュースを見たり聞いたりするたびに気持ちが沈み、家族や自分がコロナにかかってしまったらどうしようという恐怖にも陥りました。明日どうなるか分からない生活の中で、今後の働き方や、ライフワークバランスについて真剣に考えるようになりました。
そんな中、以前から受けたいと思っていた社内研修に参加することができ、そこで一皮むけた気がしています。たくさんの気づきがあった研修でした。その中でも女性役員の方からいただいた「自分を動かせるのは自分だけ」というメッセージが心に刺さりました。仕事をするとき、なんとなくやらされている感があり、イヤイヤする仕事もあるかと思います。でもその仕事を「やる」と決めているのは自分ということです。自分で選択し、やると決めたのであれば、イヤイヤやるのではなく、楽しくやったほうが自分も周りもハッピーになれると思います。イヤイヤしかできないのであれば、なぜそうなのか、どうしたら楽しくできるのかを誰かと相談できるといいと思います。
2020年9月に、社内でアート部を立ち上げました。2人で始めた活動ですが、グループ会社の方を含めて1年で50名ほどに増えました。アート好きが集まったコミュニティで、SNSを使った情報共有やトークショーを実施しています。現在はリモートでの開催のみなので、状況をみて、メンバーと一緒に美術館めぐりなどもしてみたいと考えています。この活動を通じて、あらためてNRIグループには面白くて多才な人がたくさんいることが分かりました。
もちろん仕事の上でも優秀で、多くの気づきをくれる刺激的な先輩や同僚、後輩がたくさんいます。こうしたい、こうなりたいという強い想いがあれば、周りの人を巻き込んで、実現させることができる会社だと思います。受け身ではなく、自分ができること、すべきこと、したいことを常に考え、タイミングを図りながら、それらを行動に移せるといいのかなと思っています。わたしも道半ばですが、何かお手伝いできることがあればぜひ声をかけてください。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。
OTHER INTERVIEW
Tomoko Takashio
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Sachiko Shiba
産業システム事業二部
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ITアナリスト