Tomoe Yabu's Spur
産業システム事業三部
グループマネージャ
プレイングマネージャとして奮闘する毎日。
人事システムの領域に特化して、
これからも専門性を磨いていきたい。
中高一貫の女子校で、中学時代はバスケットボールに没頭し、高校では文化祭実行委員会で活動しました。校外からたくさんの人が集まる文化祭が中学生の頃から大好きで、高校の先輩たちが楽しそうに運営しているのを見て、自分も高校生になったら委員会側の人になりたいと思ったのがきっかけです。
1年生のときはイベント管理や会計管理を担当し、2年生のときは文化祭実行委員長として全体のとりまとめを行いました。テーマやスローガンを決めたり、生徒から集めたアイデアを審査したり、パンフレットをつくったり、お客さんを集めるための工夫をするなどの仕事のほか、参加団体間の調整や近隣住民への事前のご挨拶、文化祭当日は騒音やゴミに関する近隣の方々からのクレーム対処など、調整ごとがとても多かったことを覚えています。そのほかにも、下級生の指導や、先生方や生徒会との打ち合わせも多く、このときの経験が現在の業務に活きているかもしれないなぁと、たまに思い出すことがあります。
大学を卒業した2002年に大手電機メーカー系のSIerに就職して、システム統合監視製品の開発部署に配属されましたが、そこはお客様の顔がまったく見えない職場でした。お客様の業務の現場で何が起きて何が障害につながったのかはわからないけれど、品質管理本部からの指示に従って障害対応する、という日々でした。ITの基礎はたたき込んでもらいましたが、わたしは直接お客様の要望や課題をヒアリングして、それに対する改善策を提示するような仕事がしたかったのです。そのまま会社にいてもそのような仕事はできそうになかったため、4年ほど経過したタイミングでSAPを扱うドイツ系の企業に転職して、業務改善の仕事に携わることになりました。
最初に担当したのは小売業のお客様です。調査やヒアリングで業務プロセスを一から学び、複数の受注チャンネルから倉庫業務、出荷までのリードタイムを調べて、改善策をCIOに提言するというような活動を2年ほど続けました。自分の発言が各部門長の改善活動に大きく影響していることを実感したり、責任の大きさを痛感したりするなど、とても印象に残る仕事になりました。それ以降も、さまざまな業態のお客様への改善提案活動を行える充実した環境でしたが、会社が買収されて雰囲気が変わってしまったこともあり、担当していた仕事の区切りが付いたタイミングでNRIへの転職を決めました。
NRIに入ったのは2010年です。新規事業を立ち上げるために外部から人材を募集するとのことでお話を伺い、業務可視化やSAPを活用した業務改善サイクルの実現などに前職の経験を活かせると考えて応募しました。入社後しばらくは、事業の立ち上げに必要な業務パッケージ製品の調査や試験導入を繰り返して、新規のお客様獲得やプロジェクトの推進に携わり、事業が軌道に乗ってきてからは主に人事業務領域を専門に、上流工程のシステム化計画やパッケージ導入などに携わってきました。
個人的な転機になったのは、2017年から2年にわたってプロジェクトマネージャ(PM)として携わった大規模プロジェクトです。大手不動産デベロッパーの人事システムを刷新するプロジェクトだったのですが、初めてのお客様で、最適なクラウドサービスを組み合わせて導入するなど、新しい要素がとても多い案件でした。お客様、NRI、協力会社さんなど関わる人数も多く、さまざまなトラブルにも見舞われましたが、スケジュールやコストを守って期待された要件を実現することができ、最後はお客様から感謝の言葉をいただけました。これまでで最も成長できたと実感できるプロジェクトでした。
2020年からグループマネージャ(GM)を務めています。拝命した当初はお客様に対してもっと実績をつくりたいという気持ちが強かったため、社員のほうを向いて管理する立場になることに戸惑いがあったのですが、最近は次のリーダーを育てたいという気持ちが強くなってきました。わたしが担当している人事のチームには10数名のメンバーがいるのですが、若い年次の人が多く、各プロジェクトの細かなところまで見て指導しなくてはなりません。いまはメンバーがつくった提案資料なども含めて全案件を毎日チェックしていますが、それぞれの成長を願い、相談を受けたり指導したりする機会をできるだけつくるようにしていますし、チーム内で何でも言い合える雰囲気を醸成するよう心がけています。コロナ禍で機会をつくりづらいのが悩みではありますが、いろいろ調整しながら成長をサポートしていきたいと考えています。
週末は茶道教室に通っています。中学生の頃に習い始めたときは、あまりの厳しさに耐えかねてバスケを口実に止めてしまったのですが、ここにきて自分を見つめ直すためにあらためて指導を受けたいと思い再び通い始めました。またしても厳しい先生でビシバシとお叱りをいただいていますが、外の世界から隔絶された狭い茶室で、お水の音や、お茶を点てる茶せんの音に集中することで、神経が研ぎ澄まされ、リセットされている気がします。
旅行も好きで、コロナが広がる前は年に1、2回、テーマを決めて友人と海外旅行をしていました。テーマはたいてい食べ物とワインになってしまうのですが、その土地の風土料理を楽しみ、片言でもその土地の言語でコミュニケーションをとったり、歴史探索・美術館巡り等々、一日中活動して何となく新しい要素を吸収した気になって帰国すると、仕事に向き合うパワーが違ってきます。いまは海外に行くことは難しいですが、コロナが落ち着いていた時期には友人と国内旅行を楽しんでいます。
人事の領域では働き方改革やジョブ型制度導入、タレントマネジメントなど、新たなテーマが次々と生まれています。企業の人事は今後も目まぐるしく変化していくと予想されるため、コンサルとソリューションを組み合わせたサービスをさらに広げて社会に貢献するとともに、自分自身のキャリアもこの分野に特化して深めていきたいと考えています。
NRIには、アピールできる技術を持ち、前向きに仕事に取り組む人をきちんと評価する土壌があります。たくさんの本部やサービスがあり、多くの分野にお客様がいらっしゃるので、やりたいことがあれば必ずどこかにチャンスがある会社だと思います。その道のプロや業界でトップと呼ばれる人が社内に何人もいるNRIで働くということは、自分だけの力では実現できないレベルの経験や知識を共有してもらいながらお客様への提案やプロジェクトを推進することで、自分自身も成長できるということです。そのような場を求めている人にぜひご応募いただければと思います。
※部署名、内容はインタビュー当時のものです。
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